lei meaning

美しきハワイアンレイ 意味を知って身につけたい

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ハワイにおいて「レイ」は、お祝いごとや歓迎の儀式などに欠かせない特別なもの。現在は、鮮やかな生花や葉を使った装飾用のものが主流で、ハワイを訪れる人を迎える時、結婚のお祝い、卒業式など様々な場面で気持ちを込めて贈られています

ローカルの生活に深く根ざし、ハワイの歴史や文化とも大きく関わるレイ。フラダンスなどにも欠かせない、美しい「レイ」についてご紹介します。

ハワイアンレイの歴史について

ハワイに「レイ」が持ちまれたのは1000年以上前

ハワイでの「レイ」の歴史は、海を超えて移り住んできたポリネシア人が1000年以上前に持ち込んだことが最初とされています。ちなみに、ポリネシアの島々では、数千年前からレイの習慣があったと言われています。

そもそも、ハワイアンレイとは?

「レイ/Lei」とは、花や羽、貝殻など自然の素材を使って作る装飾品を指すハワイ語の言葉。花輪、首輪、といった意味でも使われます。現在は生の花や葉、木の実を使うことが多いですが、王朝時代には鳥の羽を使ったものやサメやクジラなどの歯を使ったものも見られました。

レイにはどんな種類がある?

首にかける一般的なレイのほか、頭に花冠として着けるレイ・ポオ(ハクレイと呼ばれることもあります)、さらに手首や足首に着けるレイ・クウペエなどがあります。現在でもフラを踊る時には、レイ・ポオやレイ・クウペエが欠かせないアイテムとなっています。

様々な意味 レイが表現するものとは

感謝や祝福、愛情の証として贈られているレイ、意味を知ろう

時を経て、様々な場面で使われるようになっていったレイは、単なる装飾品としてではなく、それ自体が深い意味を持つようになりました。言葉の代わりに人々の気持ちを伝えるツールとしてフラを踊る際や大事な儀式で使われたり、王家の人々が社会的位置、位の高さなどを示すために用いることもありました。

たとえば鳥の羽を使った「フェザーレイ」は、長い時間をかけて作られる高級品。古代ハワイでは、鳥の羽はスピリチュアルな意味を持つとされ、首長や王家の人のみが身につけることを許された、まさに王家のシンボル。そして特別なレイを作る職人は、名人として一目置かれる存在でした。

また、愛する人への愛情の証、大切な人への友情の印として、言葉の代わりに心を込めて贈られることも多くありました。

現代も、お祝いの場では様々なレイを贈り合う

ハワイでは、今でも大切な人に愛情や感謝を込めてレイを贈ったり、歓迎の意味で旅行者の首にかけたり、人生の節目となるお祝いごとにプレゼントしたりします。結婚式や誕生日などには、華やかで美しいレイを贈り合う人々の姿が印象的です。

卒業式のレイ・セレモニーは圧巻

また、高校や大学の卒業式にもレイが大活躍!生花はもちろん、スクールカラーをイメージしたリボンレイやスナックやお菓子を繋いで作ったキャンディーレイなどが卒業生に贈られます。

家族や友人が集まって、様々なレイを贈りあう「レイ・セレモニー」が必ず行われるのも、ハワイならではの風習です。

植物や花が用いられる鮮やかなレイ

使う花によって美しさもその意味もバリエーション豊か

レイによく使う花は、プルメリアやオーキッドなどの花が中心。香りの高いジンジャーフラワーやプアケニケニ、チューブローズ、ピカケなどを組み合わせたものも。そして小さな冠のような形がハワイ王朝時代の王女にも愛されたと言われるクラウンフラワーを使うことも多いです。

邪気を払うパワーを持つとされるティリーフは、聖職者やカフが身につけたことでも知られます。

また、マイレと呼ばれる緑の葉で作られるレイは、平和や絆を結ぶという意味をもち、とくにウエディングで花婿さんが身につけることが多いです。輪っかの形になっていないのも特徴です。

ハワイの祝日「レイ・デー(Lei Day)」とは

ハワイのメイデーは特別にお祝いされる日

毎年5月1日は、多くの場所で「メイデー(May Day)」と呼ばれる日。ですがハワイでは「レイ・デー」と呼ばれて、各地でお祝いされます。

カピオラニ公園では「レイデー・セレブレーション」が開催され、歴史ある「ロイヤル・ハワイアン・バンド」による演奏やハワイアンミュージックやフラ、ダンスのパフォーマンスなどとともに、職人技が光る「レイ・コンテスト」も見られます。

ほかにも5月1日には各地で華やかなイベントが行われます。この時期に滞在される方は、春のハワイの祭典をお楽しみください!

自分でレイを作るのも楽しい!

レイ・メイキングやリボンレイ作りのワークショップへ

初心者でも参加できる、レイ・メイキングのワークショップやリボンレイのレッスンを行っているところもあります。カジュアルに、ハワイの文化を体感できる素敵な時間!お子さんと一緒に参加できるレッスンもあるので、事前にリサーチしてみては。

なお、作ったものも購入したものも、生花・植物のレイは検疫なしで日本へ持ち帰ることができないのでご注意を。リボンレイなら日本へ持ち込めるので、お土産にも最適です。

レイにまつわる注意事項(マナー)を解説

贈られたレイは必ず受け取る

特別な意味がを込めて贈られたレイは、ありがたく受け取るようにしましょう。また、特別な場合を除いて、レイをくれた相手の眼の前でそれを外す動作も失礼にあたります。アロハの気持ちをしっかり受け取りましょう。

妊婦さんには輪になったレイを贈らない

妊婦さんには輪になった形のレイを贈ることはマナー違反とされます。理由は、お腹の中の赤ちゃんがへその緒で首を絞められないように、との気遣いから。妊婦さんには、首にふわっとかけるオープンレイを贈るようにして。

葉や花を用いて作られたレイはゴミ箱に捨てるべからず

きれいな花を乾燥させ、ドライフラワーにして飾るのも素敵。また、枯れてしまったお花はゴミ箱に捨てるのではなく、糸やリボンなどを外し、感謝を込めて花や葉を自然に戻すようにしましょう。

「マラマアイナ」(大切な土地を愛し思いやりを持つ)という考え方が根付いているハワイでは、レイに使った花や葉などにも感謝を込めて、自然へと帰すことが大切です。

レイに込められた物語にも思いを馳せて

ハワイ王朝の時代から、特別な意味を持ち大切にされてきたレイ。その美しさ、香りとともに、アロハにあふれた物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

※ハワイの文化や歴史を語る上で欠かせない「ハワイ語」については 大切に受け継がれてきたハワイ語いい言葉たちに込められた優しさと強さもご覧ください。